SKETCHES
スケッチ
記憶、日々の風景、思ったことなど
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夜ひとりで雨がぱらぱらと降る音を聴いていると、窓際の植物になったような気持ちになる。
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暗い世界の向こうの、ほんとうにあるのかもわからないような場所で、ずっとふくろうが鳴いている。
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冬から春にかけて、毛布は暖めるためのものからいっそう包むためのものに変わっていくような気がする。
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時間が止まらないと知ったのはいつだろう。止まったままのものがあると知ったのはいつだっただろう。
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静かな水辺で水きりをしている男の子たちのうちの一人の子の、手裏剣を投げるように勢いよく振った手のひらから花びらが飛び出した。
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波の音を聴いていても泳げそうな気がしてこないのに、風の音を聴いていると飛べそうな気がしてくる。
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ふしめがちの猫と通りすがりに出逢った。ずっと寂しげにうつむいていた。桜のつぼみは泣きだす前の子供のようだった。
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好きな曲のおかげで自分のなかの忘れたくない部分を覚えていられる。